

中山が勝利
久しぶりのノーマルヒルは、五輪期間中の2月13日に宮の森で行われた雪印メグミルク カツゲンカップ2022だ。 抜群のフライト能力を持つ高校生の中山 和(下川商)が、1本目に良い風に乗って、最長不倒の93.5mを飛んで他を圧倒。2本まとめて10ポイント差、後続の一戸くる実(N高校)を振り切って優勝した。 ラージヒルが得意な社会人の小林諭果(CHINTAI)は、ていねいなジャンプを披露して3位に入ってきた。 またカツゲンカップ終了後には、中学生と高校生ジャンパーたちに、雪印メグミルクスキー部選手と五輪金メダリストの斎藤浩哉さんが身振り手振りを交えながら指導にあたっていた。 こういった活動はジャンプ選手の育成に大きく寄与するものである。 そして、かねてから雪印メグミルク カツゲン杯に出場予定であった茂野美咲(CHINTAI)は、2022冬季五輪のテストジャンパーの招聘を受けて、現地で勇躍を見せた。 カツゲンカップ2022で優勝した中山和(下川商) 2位一戸くる実(N高校)、優勝中山和(下川商)、3位小林諭果(CHINTAI) 小林諭果(CHINTAI)


小林、連勝を飾る
札幌大倉山でラージヒルに移行されての開催をみる、雪印メグミルク杯には、応援のしがいがあるのと、会場でいろいろと受け取れるサンプル類などで、いわばお土産つきの楽しいジャンプ大会で人気があった。 年明けに連勝を重ねている小林諭果選手は、この得意の大倉山で伸びやかに飛翔を決めた。 「着地でしっかりとテレマークを入れること。飛距離はもちろんですが、テレマークを意識しています」 もともとの抜群の飛距離もそうだが、やはり大事なのはランディング。ここで落ち着いてテレマークを入れることがポイントアップにつながる。 五輪解説者の一戸剛コーチからも『ラージヒルでは余裕を持ってテレマークを入れていくことが大事』と常々、言われており、それを実践していた。 1本目は113m、そして124mと安定した力を発揮して、最長不倒125.5mを記録した葛西春香(東海大札幌高)、櫻井梨子(余市紅志高)、一戸くる実(N高校)、中山和(下川商)、齋藤優(下川商)、宮嶋林湖(白馬高)、津志田雛(下川商)などの成長著しい高校生の台頭を許さずだった。 また、この時期ややスランプに陥っていた茂野