

魅惑のワンツーフィニッシュ
1月中盤の札幌STV杯は、安定したジャンプを2本揃えたCHINTAIスキーチームの 小林諭果と茂野美咲で歓喜のワンツーフィニッシュとなった。 飛距離130m前後の試合で、選手たちは落ち着き伸びのびと飛んでいった。 そこで、あの岩手松尾八幡平の小林ファミリーだ。やはり、表彰台の中央がよく似合う。 そしてW杯のオーベルスドルフ(ドイツ)やビリンゲン(ドイツ)などの大きなジャンプ台を 思う存分に飛ばせてみたいと考えるのは、熱心なジャンプファンであればこそ。 冬季五輪種目にラージヒルは設定されておらず、その無念さもある。 「飛距離が出るラージヒルの方が、小林は着地もしっかりと決まりますよ」 一戸くる実選手の父で、小林の技術指導にあたる一戸剛コーチ(早大スキー部監督)は、そう述べた。 STV杯優勝小林諭果(CHINTAI) STV杯優勝小林諭果(CHINTAI) STV杯2位茂野美咲(CHINTAI)優勝小林諭果(CHINTAI)3位葛西春香(東海大札幌高) STV杯2位茂野美咲(CHINTAI) CHINTAIスキーチームの茂野美咲と小林諭果㊨


LH圧勝、小林諭果
大型ジャンパー小林諭果(CHINTAI)が得意とする大倉山ラージヒルの HBC杯で優勝を遂げた。 冬シーズン開幕の12月名寄ピヤシリ大会では2試合ともに3位だったが、 スピードジャンプでパワーが必要とされるラージヒルになると、 その実力をいかんなく発揮した格好だ。 「2本目に130mを超えられて、それもそんなにプレッシャーにはならず しっかりと飛べば結果がついてくる、という気持ちでジャンプしました」 ていねいに飛んで、132.5mを記録、しかも懸念された着地もしっかりと 決めて、1、2本目ともに綺麗にまとめて完全勝利を飾った。 落ち着いていた茂野美咲(CHINTAI)も表彰台を狙っていたが、僅差で4位。 「アプローチも、サッツも上手くいって、あとは空中できつい状況でした。 もっと楽に飛んでいかなければ、いけませんね」と原因を分析、すぐに、 対応していこうと反省しきりだった。 また2位と3位にはそれぞれラージヒルが得意な一戸くる実(N高校)と、 中山和(下川商)の高校生選手が勢い良く入ってきた。 小林諭果(CHINTAI) 茂野美咲(CHINTAI


2022冬季五輪代表発表
ジャンプ週間が終わり、個人総合優勝は小林陵侑(土屋ホーム)が二度目の栄冠に輝いた。 これを受けて男子は5人の五輪代表が発表された。若手中心の布陣となり、レジェンド葛西紀明(土屋ホーム)はテレビ解説者を務める。 また女子は4人となった。W杯札幌大会と蔵王大会の中止により、国内残留選手にチャンスがなくなり、 ひとしきりさみしさが漂うが、「しょうがありません、すぐに代表メンバーの応援にまわります」と 健気に宣言した小林諭果(CHINTAI)の潔さに感服だ。だから1月から始まる国内大会の全勝を願う。 もちろん、ベテランでいぶし銀的な存在にある茂野美咲(CHINTAI)の奮闘も、持ち前のタイガーパワーで、すこぶる見応えがありそうだ。 ■男子 小林陵侑(土屋ホーム)岩手県八幡平市 佐藤幸椰(雪印メグミルク)北海道石狩市 小林潤志郎(雪印メグミルク)岩手県八幡平市 中村直幹(フライングラボラトリー)北海道札幌市 伊東大貴(雪印メグミルク)北海道下川町 ■女子 高梨沙羅(クラレ)北海道上川町 伊藤有希(土屋ホーム)北海道下川町 勢藤優花(北海道ハイテクAC)北海


小林、連日の3位表彰台
12月の開幕名寄シリーズで健闘を見せた小林諭果(CHINTAI)と茂野美咲(CHINTAI)だった。 小林は2試合ともに3位表彰台に昇り、2試合目の吉田杯では95mを飛んで最長不倒賞を獲得した。 また札幌と名寄でじっくりと調整にあたっていた茂野は5位と6位に入賞。 そして1月10日(月祝)に開催されるHBC杯、得意とする大倉山ラージヒルでの躍動をめざす。 かえすがえすも1月前半の女子W杯札幌大会と蔵王大会の中止が残念でならないが、そこは、 すぐに気持ちを切り替えて、国内試合での優勝をと躍動のジャンプを見せてくれることだろう。 この冬、豊富な雪の中、心を込めて応援したい。 飛距離を伸ばした小林諭果 連日の3位表彰台に立つ小林諭果 サッツが安定して飛距離を伸ばす茂野美咲 まだまだやるべきことがあると謙虚に語る茂野美咲 スタートへと集中していく小林諭果 冬開幕の女子選手たち