心暖たまる塩沢ジャンプ大会
本州の夏の終わりに、コメどころ新潟でひとつのジャンプ大会が行われていた。
石打丸山スキー場の谷間を活用して整備された塩沢シャンツェ、過去には石内国体の
会場となった歴史あるジャンプ台だ。今年で開催は29回を迎えた。
地元で育った茂野美咲(CHINTAI)は「小さな頃はいつも目標にしていた大会です」と、
応援に駆け付けた親族をはじめ観客の大声援に応えていた。
「高梨沙羅選手は昔からここでトレーニングして強くなったと、必ず出場してくれます。
そういう言葉を聞くととてもうれしくなりますね」(南魚沼市関係者)
そうだ、この塩沢はK=80mのミディアムタイプで、選手育成に実績あふれる台なのだ。
ここでは男女中学生の選手たち

も思い切り飛びぬける。
あるいは大学生や社会人の選手も技術を確かめるためなど、それぞれが目的意識をもって
ジャンプしていた。
しかも独特な表彰式のやり方や、副賞としての南魚沼産コシヒカリを受け取って笑顔など、
なかなか心暖かい大会である。