高梨と伊藤に続け!

ここにきて熾烈な優勝争いになったのは世界の1位高梨沙羅(クラレ)と2位伊藤有希(土屋ホーム)の2トップ。そのまま日本女子をリードするふたりだ。

これはサマージャンプが始まっても、その座をめぐる静かな闘いは各試合会場に好ましい緊迫感を呼び込んでいた。

「ゲート設定が低くて、W杯設定のような厳しさがあり、これはいまの高校生などには良い経験になると思います」

自身の勝利はもちろんのこと、日本女子のレベルアップを意識していた伊藤の発言だった。

下川商高の女子、

チームCHINTAIのふたり、飛びすぎるためにローゲートにしたことが、ほかの選手たちの技術向上につながるというポジティブな雰囲気にあふれていた。

それもW杯団体戦の表彰台をものにするためには3番手と4番手の育成が急務。

前年には勢藤優花(北海道ハイテクAC)と岩渕香里(北野建設)が代表となっているが、そこに割って入るような急上昇の選手が現れることは充分に考えられた。

とく外国人プライベートコーチのヤンコ・ツビッター(イタリア女子チームヘッドコーチ)に夏場の約2か月間に教えを受けた高梨は、アプローチにおける的確な体重移動とサッツの正確性を修得。そこに空中シルエットの柔らかさを加えて、風の強弱など、どのような状況にも対応できる新たなテクニックに変幻させていく様子が見られた。

また伊藤は葛西監督に『練習しすぎだから、要所で休むことを覚えなさい』と諭され、それでも早朝ランニングに出て行ってしまう、ひたむきさと勝負根性を持ち合わせていた。

さらに新社会人となり仕事との両立を目指す小林諭果(早大➡CHINTAI)も、綿密に組まれた筋力トレーニングと頭脳明晰な技術分析と一戸テクニカルコーチによる指導により、上位に迫ってきていた。そしてベテランの駆け引きと集中力がある2011オスロ世界選手権代表茂野美咲(CHINTAI)のパワフルなジャンプも魅力であった。

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