世界選手権LH高梨2位銀メダル

photo:Oberstdorf 2021
『世界選手権LH高梨2位銀メダル』
ついに2本揃えて、勇躍の銀間樽を獲得した高梨沙羅(クラレ)だった。
それはノーマルヒルにおける、いわば実力で勝ちえたというよりは、スタート直前にゲートを下げられ動揺したクランマー(オーストリア)の失速で転がり込んできたような3位に、けげんとした表情を崩さず、そこで静かに闘志を燃やしていたのだ。
実力で勝ち取ってこそ、真の表彰台のごとく。
たとえ追い風や斜め後ろからの風をものともせずに、切れ味鋭いサッツと、スピード感ある空中でしっかりと飛び抜けた。
「まだ、着地に修正する部分があります」
と課題点を口にして、さらに気を引き締めていた。
勝者はあくまで勝負強いルンビ(ノルウェー)が技術あるパワージャンプで金メダル。3位はクリネツ(スロベニア)。
またノーマルヒル女子団体戦の日本チームは4位、定位置といえばそれまでだがそこからの上昇が期待できる4位ではある。
また、混合団体は5位だった。