ベテラン選手の頑張りがある『飛べ飛べCHINTAI』①

茂野美咲(CHINTAI)
これまでしばしば上位につけ表彰台へ昇りながら、トップチームへの昇格が見送られていたベテラン選手たちがいる。
それはCHINTAIスキーチームの茂野美咲さんと小林諭果さんだ。
茂野さんは結婚して30歳超えしても意気軒高そのもの。また兄がW杯優勝経験のある潤四郎(雪印メグミルク)、弟は世界王者に君臨した陵侑(土屋ホーム)と新社会人でジュニア世界選手権代表の龍尚(土屋ホーム)という小林一家のお姉さんがジャンプセンスあふれる諭果さん。
「ほんとうは札幌と蔵王で行われる予定だった女子W杯出場と、オーベルスドルフ世界選手権の代表を目指していました」
長身のユカさんは心なしかさみしそうに語る。
それも今季の世界情勢などにより、早い時期から女子代表トップチームは前年と固定の5人と決定されたがため。とはいえ、なんとか上位入りへと国内試合の制覇を狙い飛び続ける。そして普段から明るくふるまう新潟出身の茂野さんは、マテリアルチェンジを施し新しいスキーにも慣れてきて、これからが本領発揮だ。
ここでは日本チームの選手層を厚くする存在、そのふたりにスポットをあてていく。
写真・文/岩瀬孝文
photo & text by Yoshifumi Iwase
小林諭果(CHINTAI)