『希望と悲哀』
『希望と悲哀』
秋の全日本選手権2試合で上位に入ってくると、冬、第1回目のW杯海外遠征メンバーに選出される可能性が高い。それだけにどの選手も万全な調整と集中力を持って、五輪シャンツェの長野白馬ノーマルヒルとラージヒルに挑んだ。
女子では高梨沙羅(クラレ)が連勝、伊藤有希(土屋ホーム)がともに2位と好調をアピールしていた。
また男子では個人総合2連覇を目指す小林陵侑(土屋ホーム)がラージヒルで圧勝、新鋭の二階堂連(日本ビール)がノーマルヒルを制した。
ラージヒルが得意な大型ジャンパー小林諭果(CHINTAI)は代表入りの期待感に包まれていたが、緊張のあまりなのかノーマルヒル1本目で転倒、身体が痛む中でのラージヒルにおいても転倒してしまった。
「飛ぶのが怖くて」と意気消沈しながらのラージヒル2本目には123.5mを飛んで、ダブルの着地をみせた。
いろいろな葛藤はあるとはいえ、しばらくすると心を切り替えて、次週土日に開催されるサマージャンプ最終シリーズの札幌大倉山、UHB杯とNHK杯へ気を新たにしていた。

小林諭果(CHINTAI)ノーマルヒル

小林諭果(CHINTAI)ラージヒル




全日本選手権で2連勝を果たした高梨沙羅(クラレ)

白馬全日本選手権ノーマルヒルNBS杯